医療法人レニア会 ウイメンズ・クリニック大泉学園
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診療内容と診療方針


 内分泌・排卵因子の検査
 ホルモン検査

ホ ル モ ン 検 査
ここで言うホルモン検査とは、視床下部―脳下垂体―卵巣で作られるホルモンのことです。これらのホルモンは月経周期の中で働く時期がことなります。したがって、これらのホルモンを測定する時期はそれぞれ違います。下に、測定に適した時期を示しました。

脳下垂体から出るホルモン

FSH(卵胞刺激ホルモン):卵胞期(月経に引き続き、排卵までの期間を言います。)に脳下垂体から分泌されて、卵巣に働きかけて卵胞を大きく育てるためのホルモンです。下記に示したエストラジオールが血液に入り脳を巡って脳が関知することによって、下垂体でのFSHの分泌は調整されています。その他、卵巣でつくられるインヒビン、アクチビンなどもFSHの分泌を調整しています。更年期になり、卵巣の働きが鈍ってくるとエストラジオールを作る能力が衰えてきます。脳はそれを関知してFSHの分泌を盛んに行います。従って更年期になると血中FSH濃度は上昇します。これは更年期症状を引き起こす原因の一つと言われています。また、月経開始3日目の血中FSH濃度はその周期の卵巣の働き(卵胞が順調に育って排卵する能力)や卵巣の予備能力を評価する指標の一つとなります。

LH(黄体化ホルモン):排卵の24〜36時間前からパルス状(LHサージ)に出てきます。これは脳から出される排卵の指令と考えればよいでしょう。LHサージが始まってから24〜36時間で排卵すると言われています。また、LHサージのピークからは24時間で排卵になります。月経中に採血してLHの基礎値を調べます。基礎値が高い方は多嚢胞性卵巣が疑われます。また、排卵時期を知るために排卵が近づいたらLHサージが起こっていないかを調べます。これは尿を使い、結果が直ぐにわかる試験紙(キット)を使います。

PRL(プロラクチン):プロラクチンは乳汁分泌に重要な下垂体ホルモンです。産後に授乳をしている婦人では月経が来ないことからも分かりますように、高プロラクチン血症では無排卵となります。また、排卵をしても黄体機能が障害されることもあります。逆にプロラクチン濃度が低くなると卵巣でのホルモン分泌にも有害な影響を与えることが示されています。血液中のプロラクチンは卵胞期(月経に引き続き、排卵までの期間を言います。)ではエストラジオールの上昇と一致して上昇します。プロラクチンは単に乳汁分泌のホルモンではなく、細胞の増殖や機能に必須の因子とも考えられています。局所的にはヒト卵胞内でも分泌され卵胞発育や卵の成熟を促進すると考えられています。以上を考えるとプロラクチンの血液中濃度は高すぎても低すぎても良くないことが分かります。

TSH(甲状腺刺激ホルモン):甲状腺機能には機能亢進症と機能低下症があります。いずれにしても、不妊症や流産の原因となります。甲状腺の機能のスクリーニングとしてTSHを測定します。この検査で異常があれば更に詳しい検査を行います。

卵巣で作られる代表的ホルモン

卵胞ホルモン(エストラジオール;E2):いわゆる女性ホルモンの代表です。卵胞で作られます。子宮内膜に働いて子宮内膜を増殖させて(増殖期内膜と言います。)受精卵を受け入れる(着床)状態をつくります。血液に入ったE2は脳を巡って、FSH,LHの分泌を調整します。また、血液中のE2濃度は卵胞(卵)成熟の指標になります。排卵準備が調った卵胞が1つにつき約200pg/ml血液の濃度として反映されます。2つの卵胞に排卵準備が整えばその倍の400pg/mlとなります。

黄体ホルモン(プロゲステロン;P4):排卵した卵胞は黄体化と言う変化を起こして黄体になりP4を作るようになります。従って、P4は排卵後から作られるようになります。P4は名前の如く黄体期に重要な働きをします。エストラジオールによって増殖した子宮内膜を更に変化させて、分泌期の内膜にします。これによって初めて子宮内膜は受精卵を受け入れられる(着床)ようになります。高温相中期にP4の血中濃度を測ることがありますが、これは黄体機能の評価の一つとして重要な検査です。

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