■ 治療
■ 排卵誘発
− LONG プロトコール −
ロングプロトコールというのは、GrRHアナローグ(ブセレキュアやスプレキュア、ナサニールなど)を前周期の高温期より使用します。確実に自分のホルモンを抑えながらhMGを使い、複数の均等な成熟卵胞を作ることを目的としています。
- ブセレキュア(スプレキュア、ナサニール)を前周期の高温期中期から使い始めます。
- 月経2〜3日目頃からhMG(性腺刺激ホルモン)を連日注射します。(平均10回位)
- 多数の卵胞が成熟し、そのうち2〜3個の直径が18mmになったら、卵胞破裂と最後の卵子の成長を促すhCGを注射します。
- hCG注射後34〜36時間後(卵胞破裂直前)に卵胞を穿刺し、卵子を採取します。(採卵)
− GnRH アンタゴニスト・プロトコール −
GnRHアンタゴニスト・プロトコールというのは、ロングプロトコールで使うGrRHアナローグ(ブセレキュアやスプレキュア、ナサニールなど)の代わりにGnRHアンタゴニスト(セトロタイド)を使い、下垂体から自発的にLHが出て勝手に排卵してしまうのを防ぎます。hMGを使うことで複数の成熟卵胞を作ることを目的としています。
- 月経2〜3日目頃からhMG(性腺刺激ホルモン)を連日注射します。(平均10回位)
- 主席卵胞が14mmになったら採卵前日まで連日セトロタイドを注射します。
- 多数の卵胞が成熟し、そのうち2〜3個の直径が18mmになったら、卵胞破裂と最後の卵子の成長を促すhCGを注射します。
- hCG注射後34〜36時間後(卵胞破裂直前)に卵胞を穿刺し、卵子を採取します。(採卵)
- セトロタイドは欧米では一般的に使われていますが、日本ではまだ発売されていません。卵巣過剰刺激症候群の発生がGnRHアナログを使ったロングプロトコールよりも少ない、採卵日までの日数も短く、hMGの使用量が少なくなるという利点があります。
− SHORT プロトコール −
SHORTプロトコールというのは、ブセレキュアやスプレキュア、ナサニールを月経が始まった頃から使用し、フレア現象を利用しながらhMGを使うことで複数の成熟卵胞を作ることを目的としています。
- ブセレキュア(スプレキュア、ナサニール)を月経1日目から使い始めます。
- 月経2〜3日目頃からhMG(性腺刺激ホルモン)を連日注射します。(平均10回位)
- 多数の卵胞が成熟し、そのうち2〜3個の直径が18mmになったら、卵胞破裂と最後の卵子の成長を促すhCGを注射します。
- hCG注射後34〜36時間後(卵胞破裂直前)に卵胞を穿刺し、卵子を採取します。(採卵)
− OC-GnRH アナログ・プロトコール −
この排卵誘発法はピル(OC)とGnRHアナログ(ブセレキュアやスプレキュア、ナサニール)を使用することで、より強力にLH・FSHホルモンを抑え、適度な数の良質な成熟卵を作ることを目的としています。
- 月経の1日目からプラノバールを1日1回14日間内服します。
- 内服を始めて14日目(プラノバール最後の日)からブセレキュア(スプレキュア)を1日3回(ナサニールは2回)使い始めます。
- ブセレキュア(スプレキュア、ナサニール)を使い始めて4日前後でまた月経がきます。月経の3〜4日目で受診してください。hMGの注射が始まります。(連日10回位)
- 多数の卵胞が成熟し、そのうち2〜3個の直径が約18mmになったら、卵胞破裂と最後の卵子の成長を促すhCGを注射します。
- hCG注射後34〜36時間後頃(卵胞破裂直前)に卵胞を穿刺し、卵子を採取します。(採卵)
− Friendly IVF −
Friendly-IVFとは、GnRHアゴニスト(スプレキュア・ブセレキュア・ナサニールなど)を使用しない排卵誘発法です。この方法は、GnRHアゴニストの下垂体や卵巣への抑制が少なく、採卵数は若干少なくなりますが、比較的良好卵を得ることができます。よって卵巣過剰刺激(OHSS)になりやすい人や、良好卵が得られにくい人によい方法です。
- 月経2日目よりアロマターゼ阻害剤(フェマーラ・アリミデックス)を1日1回5日間服用します。または、月経1〜2日目よりクロミフェンを1日2回5日間服用します。
- 3日目頃より比較的少量のhMGを投与して、卵胞16〜18mmになった時点でhCGまたはGnRHアゴニスト(ブセレキュア点鼻)を用いて排卵させます。ときに、早発排卵を抑えるためにGnRHアンタゴニスト(セトロタイド)を使用することもあります。
- hCG注射後、34〜36時間後(卵胞破裂直前)に卵胞を穿刺し、卵子を採取します。(採卵)
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